でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

『聖書の成り立ちを語る都市:フェニキアからローマまで』『すごい物理学講義』

『聖書の成り立ちを語る都市:フェニキアからローマまで』

聖書の成り立ちを語る都市:フェニキアからローマまで

一つのテーマを縦横に扱う「社会科」は実に楽しい。社会人になって歴史の類を読むようになり、無意識的にそう感じたからこそ学び舎でおぼえた不得意感に怖じずいろいろなものを読むことができたのだと思う。強く自覚したのは『銃・病原菌・鉄』である。歴史については面白いと感じるようになっていたが、地理をこんなにも面白く読むことができるとはかなり衝撃的であった。
宗教にも聖書にも特に強い興味はないが、このようなタイトルにはひどくそそられる。ユダヤ教を信仰する人々の地理的年代的変遷が語られている。著者はキリスト教者であるようだが、冷静な筆致でつづっていると感じられた。


『すごい物理学講義』

すごい物理学講義
すごい物理学講義
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カルロ ロヴェッリ
河出書房新社
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さておき、 高校物理程度の脳で読むと、120pくらいから辛くなってくる。物理学で考えて読むのではなく、イメージを思い浮かべながら読み進めると、理解できたかどうかはともかく、言っていることはわかるような気になる。

 

関連性のない二冊の本を続けて読んで、脳裏から離れないのは「中世の暗黒時代」である。なにが招いたのか、古代の学問が途切れたのはなぜか、ゲルマン民族の侵入じゃない原因があるような気がしてならない。