でぃするだいありー?

そんな気はないんだれど、でぃすっちゃってる。 でぃすでれ?

読物 『モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る』

GoogleRSS Readerが滅んだ後、久しくブログ巡回的な手段を見出さずにいたが、昨今知り得たFeedlyによって定期巡回するようになったHONZにて本書を知った。

『モンゴル帝国誕生 チンギス・カンの都を掘る』 - HONZ

モンゴルに抱く個人的憧憬の原点は何か。
幼少時に読んだ学研の『マルコ・ポーロ』あたりだろうか。同じころに、源義経が大陸に渡りチンギス=ハンとなったという説に触れたことだろうか。
それとも、どこでもいいから大草原をバイクで疾走したいという個人的な欲求からであろうか。

ヨーロッパ的なファンタジー世界においては、モンゴル帝国的な恐るべき侵略者像が語られることがある。その大躍進や支配のさまについては聞くところが少なからずあれど、その発端については知るところが少ないと自覚し、このタイトルに惹かれた。

本書にはチンギス=ハンの成功について様々な推測が挙げられている。チンギス=ハンに主眼を据えたとき、その背景となる周辺事情に気候変動や資源獲得が併記され、個人的には『銃・病原菌・鉄』以来面白いと感じるようになった地理への興味も満たされ、なかなかに良い読書となった。
人名はともかく、地名になんとなくトールキン言語を感じちゃったりしたことは余談である。

マルコ=ポーロ―世界的な大冒険家 (学研まんが伝記シリーズ)